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適切な部屋の導き出し方

せっかく家を建てるんだから、

これからの暮らしに困らないように

収納もたっぷりと欲しいし

なるだけ家も広くしておきたい・・

誰もがそうお考えになると思います。

もちろん予算的に問題ないのであれば

広さも含めてやりたいことを

詰め込んだ方がいいと思いますが、

なかなかそういうわけにはいかない

という厳しい現実に直面している方も

決して少なくないのでは

ないでしょうか。

ましてや現在は資材高騰の影響を受け

20%ほど建築費が上がっているので、

広さに関してはグンと削らないと

いけなくなっているというのが

率直な感想です。

 

そういった事から今回は、

「適切な広さ」というテーマで

お伝えしていきたいと思います。

おそらく、ほとんどの方に

「確かにそうだよねー」と

共感いただける内容であるとともに、

この内容をご理解いただくと

自然と家のコストを縮めることが

出来ると思うので、ぜひ最後まで

お付き合いいただければと思います。

 

こんにちは。

ツクルホーム山下建築工房の山下です。

では、早速1つ1つ広さや必要性について

検証していってみましょう!

 

✔️寝室の適切な広さ

今は、寝室に隣接してか、

あるいは寝室からそう遠くない場所に

ウォークインクローゼットをつくるのが

スタンダードになっているし、

かつ、テレビ離れが加速している

ことから、わざわざ寝室にまで

テレビを置かないか、

あるいは、置くとしても場所を取らない

壁掛けにされる方が多いため、

寝室には基本ベッドしか置かない

という方が圧倒的多数だと思います。

となると置くベッド寸法と台数さえ

あらかじめ分かっていれば、

自ずと寝室の広さをどれくらいに

すればいいのかが分かるんですね。

例えば、置くベッドが

セミダブルが2台だとしたら、

ベッドが締める面積は

横2m40cm(1m20cm×2台)、

縦2mということになりますが、

実は6帖あればこれらを置くことが

出来ます。

6帖という広さは、

3m51cm×2m60cmだからです。

つまり、3m51cmに対して2m40cmを

置けば1m11cmも余白が出来るし、

2m60cmに対して2mを置けば

60cm余白が出来、

通るだけならそれだけで

充分なスペースが出来るからです。

そんなわけで

寝室の広さを決める時は、

このように考えていただければと

思うし、子供部屋に関しても同じように

考えていただければ、闇雲に大きく

することもなくなるかと思います。

子供部屋に関しては、

シングルベッド(90cm×2m)と

勉強机を置くか置かないかという感じ

でしょうかね。

子供たちはいつかは家を出ていくので、

その点も加味しつつ考えてみて

いただけたらと思います。

 

✔️客間の必要性

仮にあなたが建てる家を

2階建てだと決めていて、

かつ寝室と子供部屋を2階につくる

と決めているのであれば、

1階にはLDKの他に

もう1つ部屋をつくっておいた方が

理想だと思います。

1階にLDKのみになると、

子供たちが小さいうち

LDKが荷物でごった返すことになるし、

足腰が悪くなった時、

生活そのものに困ることになる

かもしれないからです。

他方、平屋を中心に間取りを考えると

全ての部屋と収納が1階に集結する

ので、寝室と子供部屋以外に部屋を

つくる必要がなくなります。

そしてそれだけで、

200万円ぐらい家のコストを

カットすることが出来きる場合も

あります。

 

✔️LDKの適切な広さ

LDKは過ごす時間がダントツで長く、

一番重要な場所であることから

出来ればここだけはやりたい

ようにしてもらいたい…

と思っているのですが、

とはいえ、こことて広くなれば

その分コストは上がってしまうため、

あらかじめ適切な広さを知っておいて

いただくことが大切かと思います。

もちろん、ここもどんな家具を置くか

によって適切な広さは変わってくる

のですが、

仮にご自身が望むキッチンが対面型で、

家族そろって食卓で食事をし、

大きなソファーでくつろぎたいなと

お考えであれば

16帖という広さが適切だと思います。

なぜ18帖や20帖ではなく14帖でも

ないのか?

理由は14帖だと食卓とソファーの間に

全くゆとりがなくなるし、

18帖より大きくすると、広さとしては

広くてとっても快適ではありますが、

反対に食卓とソファーの間にゆとりが

出来過ぎ、どうしてもそこが

荷物置き場と化しやすい

ということもあるからです。

 

また、人は隙間があると

そこを埋めたくなるという習性を

持っており、

これが意味することは

どれだけゆとりをつくったとしても

全力でそこを埋めようとしてしまう

ということです。

つまり、リビングを広くつくると、

そこにチェストなどの家具を

置きたくなり、置いたが最後

今度はチェストの中を埋めたくなり、

次から次へと物を買って

出費が増えると同時に、

どんどん物も増えていき気づいたとき

にはたくさんの物に囲まれてる

なんてことも・・・

ちろん、習性的というのであって

必ずしもそうなる訳ではないですし

気をつけていければ一番いいのですが。

ということから、

これから家を建てようとお考えの方は、

ぜひ参考にしていただけたらと

思います。それでは、、、